【闘鼻記 #1】においがわからず病院に行ったらにんにく注射を打たれた話
嗅覚を失ってから好酸球性副鼻腔炎だと診断確定されるまで、色々なことがあった。
闘鼻記として、今日から時系列に沿って振り返ろうと思う。
鼻がおかしい
2018年8月下旬、ひどい風邪をひいた。
とくに鼻がひどかったけれど、仕事が忙しい時期だったこともあってきちんと病院に通わないまま、早く治ることを祈りながら過ごした。
2018年9月、風邪はよくなったけど……においがわからない……?
鼻詰まりがないときでもにおいがしない、味がわからない。
不便だし食事が楽しくないし、なによりすごく不気味だったけど、風邪をこじらせたかな?と軽く考えていた。
2018年10月、ついに耳鼻科に行くことにした。
2ヵ月も鼻が不調なのはたぶんおかしいし、鼻が通っててもにおいがわからないのは絶対におかしい。
たまに嗅覚が戻ってくるけど、1日の半分以上はにおいがわからなかった。
私は子供の頃から副鼻腔炎になりやすくて、しょっちゅう耳鼻科に通っていた。
副鼻腔炎の治療のために毎週水曜日は耳鼻科の日だった時期もあるし、風邪をひいたらまず耳鼻科。
でも、こんな症状は初めてだった。
生活に支障がでているし、これは時間をきちんと作らないとダメだと思い、当時の職場近くの有名なお医者さんに診ていただくことに。
にんにく耳鼻科
耳鼻科で鼻風邪のこと、においがしないことを伝えると
「注射をして簡単な検査をするので、においがしたら教えてください。」
チクリ。
「……うわ、にんにくみたいなにおいがします」
「においを脳に伝達する神経は正常ですね。鼻の中のにおいを感じるところで問題が起きている可能性があります。」
なるほど、にんにく注射でそんなことがわかるのね。
久しぶりにちゃんとにんにくのにおいがわかって、ちょっと嬉しかった。
「お薬を出すので様子を見て、よくならないようならまた来てください。」
3日くらい、にんにくのにおいが鼻の中にこびりついているような感覚だった。
にんにくは好きだけど、やっぱり嬉しくないかも……
最初で最後になってしまった
1週間ほど薬を飲みながらよくなるのを待つが、状況はまったく変わらず。
そして仕事で忙しい日々。
先生……仕事抜けて来て1時間半待つのはきついです……
結局病院に行けずに時間だけが過ぎていった。
仕事のストレスと、においがわからないことのストレスでおかしくなりそうだった。
私は食べることが大好きだ。 美味しいものを食べるとストレス解消になるし、なにより人生の楽しみだったのに、それも叶わない日々。
ストレスがたまる一方で、仕事のせいで鼻がおかしくなったのではないかと思ってしまうほどだった。
そして結局、なんやらかんやら色々あって、にんにく耳鼻科(と勝手に呼んでいる)に行くことはできないまま、2019年2月に当時の職場を辞めて転職することになった。
にんにく注射を打ったのが最初で最後のにんにく耳鼻科になってしまった。
#2に続く